記事: お茶請けとは|知っておきたいお茶とお菓子の組み合わせ
お茶請けとは|知っておきたいお茶とお菓子の組み合わせ
お茶を飲むひと時...
それは日常から少し離れて、おいしいお茶とともに気持ちを整える時間でもあります。そのひと時をよりおいしく豊かにしてくれるのが“お茶請け(おちゃうけ)”です。お茶請けとは文字通り「お茶をおいしくいただくためのお供」。難しい決まりごとはなく、お茶に合うお菓子や果物、お煎餅や漬物などのことを指し、飲み物もお茶に限らず、コーヒー、紅茶なども広く親しまれています。

また、お茶請けにはおいしさだけでなく、お茶に含まれる刺激成分であるカフェインやカテキンを和らげ、胃を守る働きも期待できます。このコラムではお茶とお菓子の基本的な組み合わせをご紹介するとともに、お茶請け選びのヒントをご案内します。
お茶文化とお茶請けの成り立ち
日本のお茶文化とお茶請けは深い繋がりを持ちながらお互いを引き立て、長い歴史を作ってきました。古来、砂糖がまだない時代には木の実や果物などをお菓子と呼んでいました。今でも果物のことを水菓子と呼ぶことがあるのは、そんな理由からなのですね。
その後、遣唐使らによって中国の唐菓子(とうがし)や砂糖がお茶とともに日本に持ち込まれ、日本でもお菓子が作られるようになりました。そして時代とともに日本独自のお菓子も発展し、江戸時代になると京都を中心に白砂糖を使ったお菓子が登場してきます。
江戸時代後期には庶民もお菓子を口にするようになり、屋台でお餅やお汁粉を楽しんだり、ひな菓子やおはぎなど行事に合わせたお菓子を食べたりしていたようです。現代でもおなじみのこれらのお菓子は、日本人に親しまれ年中行事にも欠かせない存在となり、和菓子は世界に誇る文化の一つとしてその歴史は今も続いています。
◆お茶の歴史についてはこちらで詳しくご紹介しています。
お茶の歴史|悠久の時を経て進化する日本のお茶の歴史
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お茶とお茶請けの基本の組み合わせ
普段お茶を飲む時、お茶請けはどんな風に選んでいますか。また反対に、お菓子を食べる時のお茶はどう選べばいいでしょうか。お茶とお茶請けの基本的な組み合わせとしては、お互いの風味を引き立てるためには同じ傾向のお茶を、またお茶請けの味をすっきりリセットさせるためには逆の傾向のお茶を選ぶといいようです。
同じ傾向の例としては、さわやかな香りのお茶には、果実などのさわやかな風味があるお菓子を、渋みや苦みのあるお茶には、しっかりとした甘みのあるお菓子を合わせるということです。逆の傾向の例としては、すっきりと軽快な味わいのお茶には、しっとりした舌ざわりと甘みのあるお菓子を、濃厚な味わいのお茶には、甘さ控えめのお菓子を合わせるといった具合です。
また、季節感もお菓子選びの一つのポイントとなります。春の桜餅、夏の水羊羹、秋の栗きんとん、冬の酒饅頭など、その季節ならではのおいしいお菓子がたくさんありますね。
お茶とお茶請けのおすすめペアリング
お茶ごとにおすすめの組み合わせをご紹介します。
煎茶 : 羊羹、どら焼き、煎餅、塩昆布

煎茶といえば和菓子が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。羊羹、どら焼き、大福など、人気の和菓子と煎茶はよく合います。小豆の香りとお茶のさわやかさが相まって、おいしい余韻となります。またお煎餅や、塩昆布など塩味のお茶請けも、煎茶の旨みを引き立ててくれます。
ほうじ茶 : かりんとう、クッキー、ぬか漬け
焙煎香が香ばしいほうじ茶には、同じく香ばしさを感じるかりんとうやクッキー、きな粉餅などの相性が抜群です。ぬか漬けもほうじ茶と相性がよく、ぬか漬けの塩味と酸味をほうじ茶のほっとする味わいが包んでくれます。
玄米茶 : 干し芋、煎餅、たくあん

炒った玄米が香ばしい玄米茶には、素朴な味わいのお茶請けがよく合うようです。干し芋のほのかな甘みは玄米の香ばしさと相まって、やさしい味わいが楽しめます。塩味のお茶請けなら、煎餅や薄切りのたくあんはいかがでしょうか。玄米茶とたくあんの組み合わせはお茶漬けを食べているような楽しさがあります。
◆お茶の種類についてはこちらで詳しくご紹介しています。
お茶の種類|本格派から入門者まで楽しめるお茶の知識をご紹介
ドコデモ茶こしがあれば、急須がなくても1杯分のお茶が手軽にいれられます。

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玉露 : 最中、上生菓子

玉露は日本茶の最高級品です。栽培の際にお茶の葉に覆いをすることで旨味成分が凝縮され、甘みのある繊細な香りのお茶となります。この手間ひまかかったお茶には、その風味を引き立て繊細さを邪魔しない、上品な最中や繊細な上生菓子がよく合うようです。
抹茶 : 練り切り、葛饅頭、チョコレート

今や世界中で大人気の抹茶は独特の旨みとまろやかな苦みが特徴です。この風味を活かすためにはある程度甘さのあるお茶請けが理想的です。練り切りや葛饅頭は上品な甘さが抹茶の風味と調和します。きれいな見た目もおいしさの一つですね。またチョコレート、特にホワイトチョコレートとは旨みの強いもの同士で相性がよく、より深い旨みを感じることができるでしょう。
◆おいしいお茶のいれかたや水出し煎茶のいれ方はこちらで詳しくご紹介しています。
日本茶のいれ方をわかりやすく解説!もっとおいしくなる幸福お茶時間。
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お茶請けはお茶と一緒に味わうことでお互いを引き立て、お茶の時間をより充実したものにしてくれます。季節を感じさせるお菓子や、地域限定の名産品などを選べば、会話も弾みますね。
今回ご紹介したお茶請けに試してみたい組み合わせはあったでしょうか。お茶にさまざまな種類があるように、お茶請けにも数えきれないほどの種類があり、選ぶ楽しさも豊富です。また意外な組み合わせから、意外なおいしさを発見することもありそうです。おいしいお茶とおいしいお茶請けで、今日もとっておきの幸福お茶時間をお過ごしください。
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