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記事: お茶の種類|本格派から入門者まで楽しめるお茶の知識をご紹介

コラム

お茶の種類|本格派から入門者まで楽しめるお茶の知識をご紹介

お茶は、世界中で最も愛されている飲み物の一つ。その歴史は古く、時代を超えてそれぞれの文化で重要な役割を果たしてきました。お茶の種類は多岐にわたり、それぞれ独自の味わい、風味、効能があります。今回のコラムではお茶の歴史とお茶の基本的な種類、特徴についてご紹介します。 

お茶の歴史

お茶の起源は古代中国に遡ります。紀元前2700年頃に医薬と農業を司る神とされている神農(しんのう)がお茶の木の葉を偶然湯に落とし、その香り高い飲み物を薬として発見したのが始まりと言われています。その後、お茶は中国全土に広まり、茶道や茶文化が発達しました。 

7世紀頃、お茶は日本に伝わり、禅宗の修行の一環として重要な役割を担うようになりました。茶道は、この禅の精神に基づいて発展し、今日でも日本の伝統文化の一つとして大切にされています。 

一方、ヨーロッパではより遅れて17世紀にお茶が広まりました。イギリスでは紅茶が一大ブームとなり、アフタヌーンティーの習慣が生まれました。お茶は、単なる飲み物を超えて、各国の文化や伝統に深く根付いています。

代表的なお茶の種類

お茶には様々な種類があり、製造方法や産地によって味や香りが異なります。代表的な5種類のお茶についてご説明します。

緑茶 - 生の茶葉を蒸したり炒ったりしてつくられたお茶

緑茶の茶葉

代表的なものに日本の「煎茶」、中国の「龍井茶」、他には緑茶にミントを混ぜたモロッコの「ミントティー」などがあります。

 紅茶 – 茶葉を完全に発酵させてつくられたお茶

紅茶の茶葉

代表的なものにインドの「ダージリン」、「アッサム」、スリランカの「ウバ」、中国の「キーモン」などがあります。

烏龍茶 – 茶葉を半発酵させてつくられたお茶

烏龍(ウーロン)茶の茶葉

中国の「鉄観音」や台湾の「凍頂烏龍茶」などが日本でもよく知られています。

白茶 – 茶葉の若い芽を軽く乾燥させてつくられたお茶

白茶の茶葉

有名なのは中国福建省の「白毫銀針(はくごうぎんしん)」や「白牡丹」というお茶です。日本ではあまりなじみがありませんが、最も加工が少なく、デリケートな味わいが特徴のお茶です。

黒茶 – 緑茶を後発酵させてつくられたお茶

プーアル茶の茶葉

最も有名なのが中国の「プーアル茶」です。製茶後に長時間をかけて熟成させる「生茶」と、微生物により発酵を促進させた「熟茶」の2種類があります。 

お茶にはカフェインやポリフェノールなどの有用な成分が含まれており、健康に良い影響を及ぼすことが知られています。お茶を淹れる際の水温や時間など、それぞれのお茶ごとに適切な方法でいれることで、最大限の効果を得ることができます。

日本茶の種類と特徴

緑茶として知られる日本茶は、独自の製造方法と豊かな風味を持つ、世界に誇る飲み物です。日本茶には様々な種類があり、それぞれ特徴的な製造工程と味わいがあります。ここでは、代表的な日本茶の種類とそれぞれ特徴についてご説明します。

煎茶・深蒸し煎茶

浅蒸し茶、普通煎茶など一般的に「煎茶」と呼ばれるこのお茶は、日本茶の中でもっとも代表的な種類で、さわやかな香りが特徴です。そして普通煎茶の2倍から3倍の時間をかけて茶葉を蒸したものが「深蒸し煎茶」です。普通煎茶に比べ茶葉が少し粉っぽくなりますが、深緑色でまろやかな香りと濃厚な味わいが特徴です。また、一番茶からつくられる煎茶は「高級煎茶」とされています。 

玉露・かぶせ茶

日本茶の中でも最も高級とされるのが「玉露」です。茶葉を摘み取る3週間前から茶園全体に覆いをかぶせ直射日光を遮ることで旨み成分のカテキンが増し、逆に渋みの原因となるカテキンを減少させています。この玉露に比べて安価な「かぶせ茶」は、遮光期間が玉露より短い1週間前後で、茶樹ごとに覆いをして栽培されたお茶です。玉露のまろやかさと煎茶のさわやかさを併せもち、三重県の「伊勢茶」がよく知られています。

 焙じ茶(ほうじ茶)・玄米茶

「焙じ茶」は、煎茶や番茶を焙煎してつくられたお茶で香ばしい香りが特徴です。カフェインが少ないので苦みや渋みがほとんど無く、お子さんでも飲むことができます。一方「玄米茶」は番茶や煎茶と炒り米を等分に混ぜ合わせてつくられたお茶で、こちらも玄米の香りが香ばしく、何れのお茶もいれ方にはあまり気を遣わず、カジュアルに楽しめるお茶です。

 碾茶(てん茶)・抹茶

「碾茶」は玉露と同じ遮光製法で栽培した茶葉を蒸したあと揉まずに乾燥し、さらに茎や葉脈を取り除いてつくられた「抹茶」の原料となるお茶です。これを石臼で粉砕し抹茶が出来上がります。抹茶は伝統的な茶道や和菓子作りに欠かせない存在で、日本文化を象徴する茶ともいえます。また、抹茶はカテキンなどの栄養素を豊富に含む健康飲料でもあります。

 以上のように、日本茶には様々な種類があり、それぞれ独自の製造方法と味わいを持っています。日本茶の魅力は、この多様性にあり、好みに合わせて様々な日本茶を楽しむことができます。 

日本茶のいれ方について「日本茶のいれ方をわかりやすく解説!もっとおいしくなる幸福お茶時間。」で詳しくご紹介しています。

中国茶の種類と特徴

中国は世界有数の茶生産国であり、茶文化の発祥地でもあります。中国茶には様々な種類がありますが、その主要な品種は発酵の程度によって大きく3つに分けられます。ここでは、不発酵茶、半発酵茶、そして完全発酵茶の3つの主要な品種について詳しく解説します。

不発酵茶(緑茶)

中国の緑茶は、茶葉を加熱して酵素の働きを止める工程を経ずに加工されます。日本の緑茶と異なる点は加熱の作業が「蒸し」ではなく「炒り」で行われることです。代表的な中国の緑茶には上品な香りと味わいの「西湖龍井」や、すっきりとした味わいと花のようなやさしい香りが特徴的な「碧螺春」などがあります。

中国の緑茶にもカテキンなどのポリフェノール類が豊富に含まれており、抗酸化作用や生活習慣病予防効果が期待されています。

 発酵茶(ウーロン茶)

ウーロン茶は、発酵を部分的に行った半発酵茶に分類されます。発酵の程度によって味わいは異なりますが、一般的にはナッツのような香ばしい香りと、すっきりとした苦味が特徴です。代表的なウーロン茶には「鉄観音」や「大紅袍」などがあります。鉄観音は福建省が発祥の地で、茶葉を発酵させた後に釜で焙煎します。この焙煎工程によって、香ばしい香りと深みのある味わいが生まれます。大紅袍は台湾が名産地です。名前の由来は、茶葉が赤みを帯びた色合いをしていることから来ています。

ウーロン茶は、発酵により緑茶とは異なる香ばしい香りと、滑らかでなめらかな味わいが特徴です。また、カフェインの含有量が緑茶と紅茶の中間程度であり、リラックス効果が期待できます。

完全発酵茶(紅茶・プーアル茶)

紅茶は、茶葉を完全に発酵させた後に加工した茶で、色が紅茶色をしていることから「紅茶」と呼ばれています。発酵過程で生まれる独特の香りと、ほのかな甘味と渋味が特徴的です。中国の代表的な紅茶には、「祁門(キーモン)紅茶」や「正山小種(ラプサンスーチョン)」などがあります。紅茶は、発酵により独特のコクのある味わいと、華やかな香りが特徴的です。さらに、カフェインが比較的多く含まれるため、気分転換や集中力の向上が期待できます。また、ポリフェノール類やアミノ酸なども豊富に含まれています。

英語で紅茶は「ブラックティー」と訳されますが、中国で「黒茶」と言うと緑茶を後発酵させてつくられる「プーアル茶」のことを指します。中でも製茶後に長時間をかけて熟成させる「生茶」は発酵が進むにつれ、独特の香りと深みのある味わいが生まれます。

マックマーがご提案する「幸福お茶時間」

お茶について簡単にご紹介しましたが、お茶はおいしくて体によい飲み物として、また文化の担い手としても、世界中で長く愛されてきたことが分かります。茶道のように伝統的な作法に則ってお客さまをおもてなしするお茶から、一日の終わりにリラックスして自分のために入れる一杯まで、さまざまな形で楽しめるのもお茶の素晴らしさの一つ。 

マックマーは「ティータイムを創造する会社」として、いつでも、どこでも、とっておきののお茶でホッとするひとときを。みなさまのティータイムを豊かに彩る、そんな製品を創り続けています。その中のいくつかをご紹介します。 

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