初心者のためのコーヒー器具選び|おうちカフェを楽しむハンドドリップの道具
お気に入りのカフェで飲むようなおいしいコーヒーが、お家でも楽しめたらうれしいですね。カフェに行く時間を気にすることなく、コーヒー代の節約にも繋がりそうです。このコラムではハンドドリップでコーヒーを淹れる時に初心者の方が揃えておきたい器具(道具)や、それをどう選んだらよいのかについてご紹介します。

コーヒー器具の違いで何が変わる?
コーヒーの味はコーヒー豆の品質だけでなく、どんな器具を使って淹れるかでも大きく変化します。特にドリップ式コーヒーは淹れ方が比較的シンプルなので、コーヒーの器具の違いが味に出やすいと言われています。
自分に合ったコーヒー器具を選ぶことで、コーヒー豆のポテンシャルを最大限に引き出したおいしいコーヒーが楽しめるでしょう。また、機能性だけでなく好みのデザインの器具を使ってドリップすれば、大切なコーヒータイムがいっそう特別なものになりますね。
フィルターの違いによるドリップ方法の種類
ハンドドリップでコーヒーを抽出する際に使うフィルターには、ペーパー(紙)フィルター、ネル(布)フィルター、メタル(金属)フィルター、その他セラミックフィルターなどいくつかの種類があります。この中でペーパーフィルターを使ったペーパードリップは、最も一般的で初心者でも手軽に始められる方法です。
◆コーヒーの淹れ方についてはこちらで詳しくご紹介しています。
コーヒーの淹れ方を初心者向けに解説。はじめよう!幸福珈琲時間
初心者が揃えておきたい基本の器具
ではお家でハンドドリップコーヒーを淹れるには、どんなコーヒー器具が必要なのでしょうか。まずは一般的なペーパードリップで初心者が揃えておきたい器具を見ていきましょう。
ドリッパー&ペーパーフィルター

ドリッパーには形や素材の違いなどさまざまな種類があり、その違いは抽出されたコーヒーの味の違いとなって現れます。ご自分がどんなコーヒーを飲みたいかをイメージしながら選んでみましょう。
ドリッパーの形
ドリッパーの基本的な形は円錐型と台形型ですが、ウエーブ型のデザインやカラフルなものまでたくさんの種類の器具が販売されています。
円錐型:底の穴が1つで、ドリッパーの中でのお湯の滞留時間が長いことから濃厚な抽出が可能です。
台形型:底の穴が1~3つほど。穴の数が多くて大きいほどお湯の滞留時間が短くなり、さっぱりとした味わいの抽出が可能となります。
ドリッパーの素材
ドリッパーの素材はプラスチック、陶磁器、ステンレスや銅などの金属、木などとさまざまですが、最初は価格がお手頃で入手しやすいプラスチック製のものを使うのがおすすめです。
プラスチック製:軽量で扱いやすくカラフルなものもたくさん販売されており、価格もお手頃です。熱伝導率が低いため温度を安定させやすいと言われています。
陶磁器製:保温性に優れていて安定した抽出温度が保て、重量があるため安定感があります。落としたりすると割れることがあるので気をつけましょう。
その他:ガラス製、金属製、木製など
ドリッパーのサイズ
ドリッパーのサイズは一度に淹れるコーヒーの量に合わせて選びましょう。小さいサイズは1〜2杯用、大きいサイズは2〜4杯用が一般的で、さらに大きいサイズもあります。ご自分が淹れたいコーヒーの量はどれくらいか、量に合わせたサイズを選ぶことでドリッパー内のお湯の滞留時間が最適となり、コーヒーのおいしさに繋がります。
ペーパーフィルター

漂白タイプと、無漂白タイプがあります。製品によって紙の香りがわずかに残っているものがあるので、好みで選びましょう。形は台形型と円錐型があります。ドリッパーにセットして使うので、ドリッパーの形に合ったものを購入してください。
番外編:ペーパーレスタイプのドリッパー
ペーパーフィルターで抽出されたコーヒーは、クリアでクリーンな味わいになると言われていますが、ドリッパーには前項でご紹介したものの他にペーパーフィルターを使わないペーパーレスタイプのドリッパーもあります。

ペーパーレスフィルターはコーヒーのオイルがそのまま抽出されるので、コーヒー豆本来の味が分かりやすいと言われています。中でも金属製のメタルフィルターはペーパーフィルターを別に買う必要がなく繰り返し使えるため、経済的な面からペーパーレスを選ぶ人も増えています。
皆さんのお好みのコーヒーはどんな味でしょうか。ペーパードリップとメタルドリップ、同じコーヒー豆で飲み比べてみるのも楽しいかもしれません。

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コーヒーサーバー
抽出したコーヒーを受けるのがサーバーです。1杯分を淹れるだけなら直接コーヒーカップに抽出することもできますが、サーバーがあれば数杯分を一度に淹れたり、アイスコーヒーを作ったりすることもできるので、そろえておきたいコーヒーの器具の一つです。

素材は抽出されたコーヒーの色がよく分かるガラス製のものが一般的で、目盛りが付いていると出来上がりの量が分かり便利です。サーバーはドリッパーにセットして使うためドリッパーのサイズに合った大きさのものを選びましょう。
コーヒーケトル
コーヒーをハンドドリップで淹れるには、細く長い注ぎ口のケトルを使い、コーヒー粉に落とすお湯の量や場所をコントロールすることが大切になります。やかんや電気ケトルを使うこともできますが、初心者にとってお湯のコントロールは慣れるまで難しいので、専用のコーヒーケトルがあるとハンドドリップがより楽しくなります。サイズは700㎖程度の容量で、ご自分の手にあった持ちやすいものを選びましょう。

またコーヒー専用の温度管理機能付きの電気ケトルもあります。お湯が沸いたら適温で保ってくれるので大変便利です。
メジャースプーン / スケール
正確な計量もまたおいしいコーヒーを淹れるために大切な要素です。自分が気に入った味わいを再現するためにも、正確に計量して記録しておくことが必要となります。
メジャースプーン:

手軽で使いやすいのですが、メーカーによって計れる量が違います。あらかじめ何グラムの豆が計れるか確認してから使いましょう。
スケール:

正確な計量ができます。またタイマー機能付きのスケールも販売されています。計量しながら抽出時間の管理が同時にできる、とても便利なコーヒー器具の一つです。

マックマーのコーヒースプーンは約10グラム計量できます。購入はこちらから。
コーヒーミル
ハンドドリップでコーヒーを淹れるなら、コーヒー豆も挽きたてのものを使ってみたくなりますね。豆を挽く時から部屋にただようコーヒーの香りを楽しむことができ、これから淹れる一杯への期待も高まります。コーヒーミルには大きく分けて手動と電動のものがあります。
手動ミル:

電動と比べてお手頃な価格なものが多いですが、こだわりをもって作られた高品質なミルも増えてきています。操作時の音は静かで携帯しやすい小型のものもあり、キャンプや旅先などでもミルを使いたい時に便利です。一度に挽ける量が限られるため、時間のゆとりと手間が必要になります。
電動ミル:
手動ミルより価格は高めのものが多いようです。豆を挽く時の音は電動より大きく、サイズも大きめのものが多いので、置く場所を考えて購入しましょう。スイッチを押せば短時間で豆を挽いてくれるので、1度にある程度の量を淹れたい方には電動をおすすめします。
◆コーヒー豆の保存方法についてはこちらで詳しくご紹介しています。
コーヒー豆の保存方法|豆の鮮度を保ちコーヒーライフを楽しもう
コーヒーカップ

丁寧にハンドドリップしたコーヒーは、やはりお気に入りのコーヒーカップで飲みたいですね。陶磁器製のコーヒーカップは保温性に優れていて、ゆったりとコーヒーを飲むのに適しています。耐熱ガラス製のカップはコーヒーの色を目で楽しみながら飲むことができます。もちろん今お持ちのコーヒーカップで楽しむのもいいですね。気分や好みで選びましょう。
◆コーヒーの歴史について知ってみませんか?
コーヒーの歴史|世界中で愛されるようになるまでの軌跡
あると便利なコーヒーの器具
温度計
抽出するお湯の温度によってコーヒーの味に違いがでるので、温度管理も大事なポイントです。コーヒーの抽出に適した温度は80~95度と言われ、一度沸騰してカルキ臭を飛ばしたお湯を冷まして適温にするため、なるべく温度計で正確な温度管理を行いたいですね。デジタル表示のものが見やすくて便利です。
またコーヒーケトルの説明の際にご紹介したように温度管理機能付きの電気ケトルもあります。これを使えばお湯を沸かすところから温度管理までケトルにお任せできます。
タイマー
時間の管理もまたおいしいコーヒーを淹れるのに大切なことの一つです。キッチンタイマーを使ってもいいですし、スマートフォンのタイマーを使うこともできます。スケールの説明でご紹介したように、スケールにタイマー機能が付いた優れもののコーヒー器具も販売されています。

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◆浸漬式のコーヒーやその他の淹れ方についてはこちらで詳しくご紹介しています。
コーヒーの淹れ方を初心者向けに解説。はじめよう!幸福珈琲時間
今回は初心者の方がハンドドリップを始めるためのコーヒーの器具についてご紹介しました。次の休日にはハンドドリップでいれたコーヒーをお家で楽しんでみませんか。いつものコーヒータイムがより心地よい特別な時間となりますよう、マックマーは皆さまの幸福珈琲時間のお手伝いをしています。
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